2015年3月アーカイブ

コメの消費拡大策 その2

さらに、国民の食生活を考えても、コメの消費拡大と脂肪摂取の抑制で、健康増進をはかることもできる。

まさにコメの消費拡大は農政にとって、願ったり叶ったりの政策だ。

そこで農水省はコメ消費の拡大策として数多くの施策を実施している。

全国で年間七三〇〇回ものイベントを開催して、ごはん食の有用性の啓発活動を展開している。

このイベントに参加した人数は約一四〇〇万人を数えている。

全国紙、地方紙にごはん食の広告を出し、テレビCMを約九〇〇〇回流し、医師向けの雑誌にも広告を出して、ごはん食のPRに努めている。

残留農薬検査
コメの消費拡大策は自給率向上を目的とする農政にとって最重要課題である。

食料を海外に依存する中で、主食であるコメの完全自給策を堅持してきた。

ウルグアイ.ラウンドでコメの輸入を受け入れ、さらに関税化に踏み切ったものの、自給率の最も高い穀物である。

そして国内で増産余地の最も大きい作物であり、今後、自給率を向上させようと考えればコメの消費拡大と、それに応える増産が最も手っ取り早く実現する方法だ。

しかも稲作は他の作物のように連作障害がなく、農地を有効に活用できるだけでなく、水田が巨大なダム機能となり、国土の水資源管理に大きく貢献している。

この不況下にあって国民の花き需要が健全に増大していることを表現しており、期待の持てる結果である。

できれば、これを静かに、温かく育てて欲しい。

とかく過去の農政は、何か成功している作物があれば、全国的にその作物の増産を奨励し、需給関係を壊してしまう傾向があった。

経営感覚に優れた農家は、ただでさえ成功例に追随する傾向を持つ。

適切な生産計画と品質の保持のためにも、情報提供の環境作りが重要になっている。

残留農薬検査

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