国民も何が始まったのか、知るところとなるだろう。
この政策評価という霞が関の動きは、農水省にとって、新農政の実施とタイミング的に重なるものだった。
農水省の新農政とは、食料・農業・農村基本法を1999年7月に制定し、2010年までの10年間に食料自給率を四〇%から四五%に引き上げる目標を掲げ、その実現のための基本計画を前半の五年間を対象に立て、2000年度から基本計画達成のための個別の政策を実施するというものである。
タイミングが符合した以上、この政策評価の手法を活用すべきと農水省は考えた。
一つの英断である。