さて、花き政策をどのように評価すべきかだ。
切り花が需要不信から目標を下回ったのは、現下の景気動向から止むを得ない事情にある。
切り花農家の多くは専業であり、近代的な経営感覚も浸透している。
農家の経営状態は良くないだろうが、その対策を農水省が打つべき性格のものではないと考えられる。
むしろ農家の自主的な判断を助成する立場に徹することが重要だ。
そのためには花き経営の情報提供の環境整備、新品種などの開発助成など、まさに農水省が目指す21世紀半ば型の農政を模索すべきだろう。
そして鉢物、花壇用苗物の需要増は注目に値する。