ただ、コメでいえば「ササニシキ」や「コシヒカリ」が病害に弱いのと似て、凍霜害や、炭そ病という病害に弱いという欠点があるのが難点といわれている。
それはさておき、激しい産地間競争に勝ち抜くためには、地域ぐるみで優良産地をめざしているのは、この掛川も同様である。
製茶工程に工夫を施した「深蒸茶」が、ここの特産品である。
製茶工程もひと仕事、りんごやみかんは、果実を摘んだら、それがほぼそのままの形で消費者に届く。
しかし、お茶は生の葉っぱでは商品にならない。
摘み採ってからの製茶工程がひと仕事なのである。
細かな説明は省くが、ふつうの煎茶の場合、まず、蒸機→粗揉機→揉捻機→再乾機→精揉機→乾燥機という第一次加工を経る。