83年に、天然化学物質に関する試験データを発表する少し前あたりから、エイムズ博士は考え方を変え、現在では、当時の発言は極端すぎたと本人が釈明している。
そんな背景もあって、このレポートは、非常に大きな議論を巻き起こした。
ABCテレビがニュース番組で取り上げたり、リーダーズ・ダイジェスト誌が誌上討論を企画したりした。
エイムズ博士に対しては、「企業の御用学者に変節したのか」という抗議の声も起こった。
学者の間からは、「ランキング作成の基準が適切ではなく、不正確だ」との声も出ている。
これらの議論は、一年や二年では、とても決着がつくようなものではない。
興味のある方は、是非注目していてもらいたいが、誌上討論はきわめて専門的で適当な翻訳がないのが残念なところだ。